April 11, 2017

ダークソウル/ リングコレクション: 銀猫の指輪について

ジャンプの時間だ



先日より受注を開始し、大きな反響を頂いております「ダークソウル × TORCH TORCH/ リングコレクション: 銀猫の指輪」

「ダークソウルII」では、愛しいシャラゴアから売って貰います。ニャンコから買うニャンコの指輪、妙に嬉しい気持ちになりました。
ダークソウルのプレイヤーならご存知の通り、落下の際のダメージを大幅に軽減してくれます。

「ダークソウルIII」では、イルシールの大橋に出ているサインを拾って薄暮の国のシーリスと共闘し、クレイトンを倒すと手に入ります。
効果は前作より強化されて、着地できるところなら落下してもノーダメージになりました。下になにもないと死にます。

なぜこの「銀猫の指輪」を第一弾に選んだのか?
1.形が特徴的
2.かわいい
3.誰でも使用する機会がある
というのが主な理由です。

ひと目で「ダークソウルの指輪だ!」と思えるものは、やっぱりこれが一番だなと。かわいいのはもちろん重要です。
そして、プレイスタイル――筋力や技量に重きを置く物理攻撃タイプと、理力や信仰に重きを置く魔法系タイプなど、プレイヤーによって当然重宝する指輪は変わってきます。
第一弾はやはり、プレイヤーそれぞれのプレイスタイルを問わず使う機会があるものにしたかったのです。



原型制作を担当した赤尾慎也さん(HEADLONG)は、フィギュアメーカー・Geccoさんで「Bloodborne」の主人公「狩人(ハンター)」、「ダークソウルIII」のラスボス「王たちの化身」の原型を担当しています。


同じくGeccoさんからリリースされている「Bloodborne」の仕掛け武器の数々を1/6スケール化していく「ハンターズ・アーセナル」シリーズも手掛けており、今もっとも“フロム・ソフトウェアファン”の皆さんから熱い注目を浴びているフィギュア原型師さんです。

もちろんご自身がダークソウルシリーズの大ファンであり、オンラインで一緒に遊んでいると考察や薀蓄がすごくて驚きます。
そして、「可愛いもの好き」。「銀猫」を作るにあたって、これ以上の適任はいない!
たいへん忙しい原型師さんなので、銀猫だけは何とかと無理を言い、引き受けていただけることになりました。ありがとうございます!


この背中!
ゲーム中では一枚のイラストなので一方向しか形状がわかりませんが、猫の柔らかな丸みのある背中が表現されていて、シンプルに“猫の指輪”として可愛いです。「ダークソウルは遊んでないけど、可愛いな」と思ってくださった方もぜひぜひ。


キャラクターアイテムの枠組みを越え、本格アクセサリーとして非常に完成度高くまとめていただきました。


赤尾さんの造形力で形のほうはクリア。問題は質感や色です。

まず青い目の色、これは濃すぎても薄すぎてもいけません。元絵を見るとつるんとした球でなく、カットが入っています。最初はアメジストを考えていたのですが、色が深すぎて断念。様々に検討した結果、形状と色の再現を優先してカラーキュービックを使用することにしました。

さらに問題だったのが、独特の質感です。
お店に並んでいるシルバーアクセサリーは、鏡面でピカピカしているか、凹部分に墨入れがしてあったり燻してあったり、鏡面でなければきれいに曇った感じの表面です。
しかし、この猫は……イラストを見れば見るほど、こんな質感はお店で見たことがありません。「ダークソウル」らしい煤けた質感、肝心かつ悩ましいポイントでした。

そしてあれこれと試行錯誤を重ね、やっとこの質感に辿り着きました。


これが大変申し訳ないのですが、写真だとうまく伝わらないのです。
鈍い、渋い、くすんだ味わいになりました。

鋳造からバレル研磨をせずに手で粗く磨き、燻してからまた手で粗く磨きます。「これはなんていう技法なんですか?」と職人さんに尋ねると、「初めてやったから名前はありません!」だそうです。ううっ、ありがとうございます……。シルバーものがお好きな方なら、変わった質感だなと珍しく思っていただけるはずです。シルバー925なので、そのうちさらに黒ずんできます。使い込むうちにどんな味がでてくるのか、そこも含めてぜひ楽しんでくださいね。

もし専門店にサイズ直しなど注文される際は、「傷がついて煤けてますけどそういうものなので、磨くのは最小限にしてください!」とお伝えしたほうがいいかもしれません。


昨年10月にこの「ダークソウル/ リングコレクション」を発表した際、女性や指の細い男性からサイズに関するお問い合わせを何件かいただきました。「ダークソウル」のファン層の厚さは感じていたので、Tシャツの展開と同様、ひとまわり小さなレディースサイズははじめから用意するつもりでした。ただ、9号のみになってしまったのは申し訳なく思っています。結局はコストという生々しい話になってしまうのですが、将来的にできるだけ幅広いご要望にお応えできるようにしたいとは思っています。サイズ展開は今後の課題です。まずはシリーズが続くように、ぜひ応援をお願いいたします……!

ご予約はこちらからどうぞ!
http://www.torchtorch.jp/darksouls/silvercat_ring.html

次回は「ハベルの指輪」について書きたいと思います。
それではまた。

Harada

update:「ハベルの指輪」について